4人家族のための小さな住宅プロジェクト。敷地奥に昭和初期に建てられた彫刻家のアトリエがあり、そのアクセスを確保するべく、1階部分は可能な限りコンパクトに納め、2階は居間、キッチン、書斎、主寝室の主要4室を張り出すかたちで設計した。直方体と直方体を互いに貫入させ、その貫入部分を「見えない」ボリュームのように表現する方法は、彫刻家が生涯をかけて追究したテーマである。そのテーマを建築的に解釈し、多様な見えがあらわれるよう、鮮やかな色を用いて表現した。
敷地の奧のアトリエは既存家屋と接続されていたが、既存家屋の撤去に伴い、基礎の補強や部分的修復を行った上で独立させた。
敷地
Tokyo, Japan
計画施工期間
2018.04-2020.04
基本実施設計
太田浩史
石田祐也
ローランド・ローラ
延床面積
117.9m2
施工会社
株式会社幹建設
構造設計
株式会社MID研究所